フロム・ビーの関係者

  • 広田寛治
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書籍・雑誌

2016年12月23日 (金)

ジョージ・マーティン『ザ・ビートルズ・サウンドを創った男 耳こそはすべて』 新装版が発売

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レコード・プロデューサーのジョージ・マーティンが1979年に著した本『ザ・ビートルズ・サウンドを創った男 耳こそはすべて(ALL YOU NEED IS EARS)』の日本版が待望の復刊。これまで単行本や文庫本の形で出版され、しばらく品切れとなっていましたが、このたび新装版として発売されました。

79年当時53歳だったマーティンの自叙伝であり、レコーディングやプロデュースの仕事を解説した指南書でもあります。スタジオで撮影されたものや家族など、写真は15点を掲載。

2002年の日本版から巻末に年譜が付いていますが、新装版では2016年まで加筆されています(年譜作成:山川真理)。

目次
プレリュード
第1章 クラシカル・プリマー 音楽入門
第2章 パラーツ&パレッツ 音の色彩
第3章 アビイ・ロード EMIレコード
第4章 耳こそはすべて 音の講座
第5章 コミック・カッツ 失敗談のかずかず
第6章 三人寄れば文殊の知恵 モノラルからステレオへ
第7章 ハード・デイズ&ナイト ビートルズとのレコーディング
第8章 ケーキを重ねて焼くように マルチ・トラック講座
第9章 アメリカ陥落 世界に躍り出たビートルズ
第10章 アップル・パイの分け前 プロデューサーの経済状態
第11章 ペパー軍曹の進撃 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のレコーディング
第12章 ライト・イン・ザ・ピクチャー サウンド・トラック講座
第13章 レコード作りのエンジェルたち レコーディング・プロデューサーとは
第14章 空気(エアー)の上に建てる AIRスタジオ講座
第15章 明日のことはわからない(トゥモロー・ネバー・ノウズ) レコードの未来
訳者あとがき
ジョージ・マーティン年譜

『ザ・ビートルズ・サウンドを創った男 耳こそはすべて』
ジョージ・マーティン、ジェレミー・ホーンズビー著
吉成伸幸、一色真由美訳
発行:河出書房新社
2016年12月24日発売
本体2,800円

  

2013年10月31日 (木)

『BEATLES 太陽を追いかけて』 星加ルミ子による冒険心あふれるドキュメントが文庫化

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星加ルミ子さんの著書『太陽を追いかけて』が文庫で発売されました。ビートルズ来日30周年にあたる1996年にTOKYO FM出版から単行本『ビートルズ・ロッキュメンタリー 太陽を追いかけて』として出ていたものです。

『ミュージック・ライフ』編集長として、1965年、海外記者も羨んだロンドンでの初会見以降、ビートルズを追いかけて取材したドキュメント。ときに無謀でハプニング続出だった記録を綴った一冊です。

星加さんは文庫化にあたって、「ビートルズ会見記というよりも、若い人にもっと冒険をしてほしいという思いを込めた」と語っています。

表紙をはじめ、星加さんの取材に同行した長谷部宏さんによる写真ももちろん随所に掲載されています。

原由子さん(サザンオールスターズ)が帯に推薦文を寄せています。

「あの頃の夢は星加ルミ子さんになることでした。愛と情熱のビートルズ・ルポに感涙!」

『BEATLES 太陽を追いかけて』
発行:竹書房 
2013年10月31日発売
本体700円

2013年10月13日 (日)

『週刊朝日』にポール・マッカートニーのインタビュー掲載 「僕らのショウを観にきてごらん、なぜ僕がツアーをやるのかわかるから」

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『週刊朝日』10月25日号にポール・マッカートニーのインタビュー記事が掲載されました。

「アウト・ゼア・ツアー」中、7月16日ミルウォーキー公演の前に湯川れい子さんがインタビューしたものです。
二人が向き合って座って語る映像の一部は湯川さんがゲスト出演したテレビ番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で9月13日に放送されましたが、会話の全貌と後日談が4ページ、湯川さんによる「日本ツアーとニュー・アルバムの見どころ、聴きどころ」が2ページにわたり掲載されています(ポールのニュー・アルバム『NEW』は10月14日発売)。

1966年にビートルズが来日したときの回想から、ライブに対する姿勢、ジョージやジョンに捧げるステージ、妻のナンシーさんのこと、そして80年の留置所体験のことまでを語っています。

インタビュー時の写真はポールと湯川さんが並んでいるもの1枚。

また、渡辺祐さんの連載「ミュージック・サプリメント」でもポールのアルバム『NEW』が紹介されています。

公式には10月15日発売ですが、早めに店頭に並んでいるところもあります。

【追記】
記事の一部が10月16日にウェブで公開されました。
「ポール・マッカートニーが本誌だけに明かした“来日秘話”」:
http://dot.asahi.com/wa/2013101600007.html

「ポール・マッカートニー 印税暮らしをせず、なぜステージに?」:
http://dot.asahi.com/wa/2013101600039.html

『週刊朝日』2013年10月25日号
発行:朝日新聞出版
2013年10月15日発売
本体352円 税込370円

Q&Aを再構成した記事が『婦人公論』に掲載されました。

婦人公論』2013年11月22日号
発行:中央公論新社
2013年11月7日発売
本体524円 税込550円

2013年5月14日 (火)

HERS世代の音楽レビューにキャロル・キングとウイングス 『HERS』6月号

新しい50代のためのファッション誌『HERS(ハーズ)』6月号のMUSICのページ「ノーマルなHERS世代の音楽レビュー」が、右にポール・マッカートニー&ウイングス、左にキャロル・キングという構成になっています。こりゃ買うしかない。
http://hers-web.jp/-/4810

ウイングス『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』と『ロックショウ』を中心に能地祐子さんが執筆しています。
映画『ロックショウ』については「ついつい画面に向かって叫んでしまう」と能地さん。はい、劇場公開では私も叫びたい。

キャロル『キャロル・キング自伝』を中心に、名盤『つづれおり』やジェイムス・テイラーとの共演作『トルバドール・リユニオン』もあわせて、丸山京子さんが執筆しています。

通訳・翻訳家らしく、歌詞の英文解釈を含めて紹介されています。そうか、この自伝は1章が短くとっつきやすいのが特徴ですが、それはかつてのヒット曲の3分ポップと同じなんですね。

HERS世代でなくともぜひお読みくださ〜い。

from 淡路和子

『HERS(ハーズ)』2013年6月号
発行:光文社
2013年5月11日発売

2013年5月 5日 (日)

ステラ・マッカートニー、来日前に日本に向けたインタビュー 「日本には私を理解してくれる女性がたくさんいます」

日本で2店目のステラ・マッカートニー旗艦店が4月に六本木にオープンし、ステラ自身の来日が5月に決まったこともあり、ステラが日本の雑誌の取材に応えています。

『エル・ジャポン(ELLE JAPON)』の独占インタビューは、パリコレクションでショーを開催した前日(3月3日)に行なわれたもの。
(3月のニュース「ステラ・マッカートニーがパリコレで新作を発表、ポール、ジェイムズ、ダニー・ハリスンなどが観覧」もご参照ください。)

6月号(4月27日発売)で「ステラ・マッカートニー、幸せの現在地」と題した4ページの記事になっています。話題は、4人の子を育てながらのファッション・デザイナーとしてのキャリアや、ロンドン五輪のユニフォームといった最近のトピック、動物保護と仕事の取り込みなど。
ステラの写真は姉メアリー・マッカートニーが撮影したものです。
その他、関連写真もあわせて紹介され、なかにはミート・フリー・マンデイのキャンペーンで父ポール・マッカートニーやメアリーと並んだ写真も小さく載っていますが、お父さんに関する説明はまったくなしです。

『ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAJPAN)』6月号(4月27日発売)には、「ステラ・マッカートニーに滝川クリステルが聞いた、コレクションとエシカル精神。」という記事が掲載されました。

パリコレのショーの直後にバックステージでインタビューしたものです。そういえば滝川クリステルさんも動物保護の活動に熱心でしたね。倫理的な精神とモードについての話が中心になっています。
1ページの短い記事ですが、インタビューの一部は動画でも公開されています。
http://www.vogue.co.jp/fashion/news/2013-05/01/stellamccartney

『ヴォーグ ジャパン』ではまた、ステラ・マッカートニー日本滞在中の5月20日(月)に読者招待イベントとしてティーパーティを開催します。応募締切は5月6日(月)で、『ヴォーグ ジャパン』プラチナ会員登録が必要です。
http://www.vogue.co.jp/fashion/news/2013-04/23/stella-maccarteney

各誌で、日本へのメッセージも語っていますよ。「日本には私のポリシーを理解し、支持してくれる女性がたくさんいます」とは『ヴォーグ』より。
来日したらまた多くのメディアに登場するでしょう。

from 淡路和子

    

2012年11月 9日 (金)

「ビートルズの軌跡」文藝春秋グラビア 新旧の写真でたどる足跡

月刊『文藝春秋』12月号に「ビートルズの軌跡」と題して、写真家・福岡耕造さんの写真と文による全13ページのグラビア記事が掲載されました。

1980年代なかばからビートルズゆかりの地を撮っている福岡さん。ここに載っている写真だけでも、リバプール、ハンブルク、ロンドン、東京、ニューヨークを巡ることができます。

「レコードデビュー50周年」と銘打った記事ですが、実際はデビュー前のゆかりの地から始まります。
ジョン・レノンが生まれた産院、キャバーン・クラブやペニー・レインの標識、ジョンとポール・マッカートニーが出会った教会、クオリーメンが出演したカスバ・クラブ、ジョンのアルバム『ロックン・ロール』のジャケットに使われたハンブルクのドア前、ハンブルクで出演したクラブ、アビイ・ロード・スタジオの屋内外、アップル・ビルの屋上、来日時にビートルズが宿泊したホテルや武道館公演、『エド・サリヴァン・ショー』に出演したスタジオ、そしてダコタ・アパートメントとセントラル・パーク。

近年の写真とビートルズ現役時代の写真を対比させたページもあり、興味深い構成です。

福岡耕造公式サイト:
http://www.fukuokakozo.com/

『文藝春秋』2012年12月号
2012年11月9日発売
発行:文藝春秋
本体819円 税込860円

2012年6月23日 (土)

『ベイビーズ・イン・ブラック』 アストリットとスチュの物語

アート・カレッジでジョン・レノンと親しくなりビートルズ初期のベース奏者になったスチュアート・サトクリフ(1940年6月23日エジンバラ生まれ)。画家としての将来を約束されていましたが、1961年4月10日にハンブルクで亡くなってから50年が過ぎました。

写真家で婚約者だったアストリット・キルヒヘルとスチュの物語は映画『バック・ビート』(1994年)や、ドキュメンタリー『スチュアート・サトクリフ 5人目のビートルズ』などで描かれてきましたが、ドイツのコミック作家の手で漫画化され、日本語版が出版されました。

    

漫画『ベイビーズ・イン・ブラック』はクラウス・フォアマンが初めてビートルズを観て興奮してアストリットに伝えにくるところから始まり、全編ハンブルクを舞台に、ビートルズとの友情をからめながら、史実に忠実に描かれています。

『バック・ビート』のような脚色もないので、ビートルズの歴史をよく知っている人ならわざわざ漫画で読まなくてもいいかもしれませんが、結末がわかっているだけに、ラスト・シーンの描き方はなるほどいいなと思いました。唐突に終わるフランス映画のような感じ。

スチュとアストリット、みんなが書きたい世界なんですね。

from 淡路和子

『ベイビーズ・イン・ブラック(BABY'S IN BLACK - THE STORY OF ASTRID KIRCHHERR & STUART SUTCLIFFE)』
2012年5月7日発売
著:アルネ・ベルストルフ
翻訳:岩本順子
発行:講談社

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