『シティ・ポップに愛をこめて 名曲・名盤ルーツ探訪の旅』 知って深まる! 聴いて広がる!
著者は『ナイアガラに愛をこめて 大瀧詠一ルーツ探訪の旅』や『ジャパニーズ・シティ・ポップ スクラップブック』の木村ユタカさんです。
『ナイアガラに愛をこめて』は左ページに大瀧さんが影響を受けた作品、右ページにそのルーツから生まれた大瀧さんの作品を載せていますが、今回は左ページにシティ・ポップ作品、右ページにそのルーツ作品を掲載して対比できる構成になっています。登場するアーティストや楽曲、アルバムを索引で探すこともできます。
パート1は「はっぴいえんどとそのファミリー」、パート2はシュガー・ベイブとその遺伝子」、パート3はビートに彩られたシティ・ポップ新世代」(佐野元春、伊藤銀次、杉真理、村田和人)、パート4はそのほかのシティ・ポッパーたち」(安部恭弘、大沢誉志幸、ブレッド&バターなど)という構成です。
帯の裏表紙側に、本書の主なルーツ・アーティストとしてエアプレイ、ザ・バンド、ビートルズ、ボブ・ディラン、フォー・トップス、ビリー・ジョエル、リトル・フィート、ニック・ロウなどを挙げていますが、実はこれは登場回数の多い順です。
シティ・ポップといえば都会的でオシャレなイメージを持たれていると思いますが、そのルーツが必ずしもシティ・ポップ的ではないのもおもしろいところです。
洋楽と邦楽の垣根をとっぱらったのがシティ・ポップとも言えますから、この本をもとに聴き比べたり、有名だけど聴いたことのなかった曲を聴いたりして、音楽のおもしろさを深めて楽しみを広げてほしいと思います。
発売月の6月、シンコーミュージック本社にこの本の発売を告知する懸垂幕が掲げられました。
発売後まもない6月9日、さくらFMの番組『cafe@さくら通り』の「本棚に音楽を」のコーナーで本書が紹介されました。YouTubeでアーカイブが公開されており、楽曲の一部とともに聴くことができます。
6月24日からは新宿のFLAGSの街頭ビジョンでこの本のCMが放映されました。小林敏明さんによる表紙絵が街なかで映えていました。
木村ユタカ著
『シティ・ポップに愛をこめて 名曲・名盤ルーツ探訪の旅』
2022年6月3日発売
発行/シンコーミュージック・エンタテイメント
本体2,400円
A5判 208ページ
こちら↙は『ナイアガラに愛をこめて 大瀧詠一ルーツ探訪の旅 増補改訂版』です。
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