『MUSIC LIFE ビートルズ主演映画』 グループ現役時代の映画全5作の全貌
ビートルズのアルバムや楽曲やライブ活動をテーマにした本はたくさんありますが、活動の重要な柱の一つだったにもかかわらず、これまでビートルズの映画をしっかりと1冊にまとめた本はありませんでした。近年ビートルズをテーマにした良質な映画が公開され評判になることが多くなり、そこからビートルズに関心を持つ人も増えてきました。そんな新しいファンの方にも、ぜひ本家ビートルズの映画を楽しんでほしい。そんな思いを込めて、主演映画をしっかりと紹介するムックを作りました。
ビートルズが現役時代に主演した映画は、アニメーションを含めて全部で5本あります。1964年はビートルズの一日を描いた(かつてセミドキュメンタリーとも呼ばれた)『ハード・デイズ・ナイト』、1965年のスリラー仕立てのドタバタ・コメディ『ヘルプ!』、1967年のサイケデリックな自主製作作品『マジカル・ミステリー・ツアー』、1968年にアニメ映画に新風を吹き込んだ『イエロー・サブマリン』、そして1970年にはアルバム制作過程を追ったドキュメンタリー『レット・イット・ビー』。当時はビートルズの魅力や映画そのものの魅力で多くの話題を集めましたが、現在の目で振り返ってみると、そのすべてが異なる手法で描かれており、作品一つ一つが音楽映画の世界を変化させる影響力を持つ作品であったことがわかります。
そんなことを踏まえながら、今回のムックでは、ビートルズ映画を初めて観る方から、もう何度も観ている方にも楽しんでいただけるように編集しました。
パート1⃣では、それぞれの映画の基本事項をさまざまな関連写真とともに整理。ビートルズ主演映画の歴史をたどりながら、出演者や制作スタッフ、プロジェクト始動、サウンドトラックの録音、撮影から完成までの過程、そして、サントラ・アルバムの発売と映画の公開までを整理しています。カラー写真とともにお楽しみください。
続くパート2⃣は「ビートルズ主演映画を極める」と題して、それぞれの映画を以下のさまざまな視点から詳しく解説しています。
🎬サウンドトラック全楽曲リスト(アルバム未収録曲を含みます)
🎬名場面と聴きどころ(演奏曲でたどります)
🎬メイキング映像の解説(『レット・イット・ビー」を除き、1本のメイキング・ドキュメンタリーとして作られた作品)
🎬映画の中のファッション(アニメのキャラクターを含む全5作の衣装)
🎬映画の中の楽器(『イエロー・サブマリン』を除く)
🎬サウンドトラックの全貌(初期2作のみ)
ほかに、好評いただいている木屋もとみさんのエッセイ「音が紡ぐ物語」では、それぞれの映画で流れる曲から、「恋におちたら」「アイ・ニード・ユー」「マジカル・ミステリー・ツアー」「エリナー・リグビー」「ドント・レット・ミー・ダウン」を取り上げています。
巻末の関連映画情報では、『ハード・デイズ・ナイト』のキネマ最響上映や、『イエスタデイ』などを紹介しています。
この本をきっかけに多くの方にビートルズ映画の魅力に触れていただければと思います。
SHINKO MUSIC MOOK
『MUSIC LIFE ビートルズ主演映画』
発行:シンコーミュージック・エンタテイメント
2019年10月8日発売
本体1,400円
以下は姉妹編の『MUSIC LIFE ビートルズから広がる映画の世界』です。
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