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  • 広田寛治
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2016年12月15日 (木)

大人のロック!編『ザ・ビートルズ神話』 書き換えられた15のビートルズ神話

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2016年をしめくくる『大人のロック!』ムックは、3本の特集を通じて、ビートルズのプロジェクト、世界のビートルズ研究の最前線、日本のビートルズ受容を考える一冊です。

マーク・ルイソンの著書『ザ・ビートルズ史 誕生』の日本版が発売されましたが、この登場によって、これまで語り継がれてきたビートルズ神話はいかに書き直されたのでしょうか。プロローグとして、日本版発売にあたってのルイソンのインタビューを掲載しています。曰く「ただ事実に忠実に歴史を書いただけで、神話を書き換えようとしたわけではない」
そしてパート1「ザ・ビートルズ神話」で、15のテーマを設定して紹介しています(目次参照)。『ザ・ビートルズ史 誕生』は1962年までですが、ここではそれ以降の神話もとりあげています。

パート2「ライブ映画プロジェクトの全貌」では、47年ぶりの公式ドキュメンタリー映画とハリウッド・ボウルのライブ盤の発売という形で結実したプロジェクトの全貌を紹介し、その作品の見どころと聴きどころをマニアックに解説。映画『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK』の企画立案から尽力したマシュー・ホワイトさんのインタビュー、字幕を監修したピーター・ホンマさんからの寄稿もぜひ読んでください。プレミアに出席したリンゴ・スターとポール・マッカートニーの写真も載せました。

パート3「日本人はビートルズをどう歌ってきたのか」では、カバー50年史に名を刻む300組のミュージシャンを紹介。ビートルズのカバー・バージョンを収集してきた矢田部正昭さんによる検証です。日本公演50周年を迎えた日本でのカバー受容の歴史を織り交ぜながら、その全体像を関連未公開写真などとともに描きます。

好評の「名曲随想」は木屋もとみさんのビートルズ・ソング・エッセイ。「ビートルズが見た日本」は福岡耕造さんがビートルズ来日時に4人のたどった道や場所を写真でたどるフォト・エッセイで、日本武道館の内部など貴重な記録です。

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日経BPムック 大人のロック!編
『ザ・ビートルズ神話』
2016年12月16日発売
発行:日経BP社
本体1,600円
A4変型/148ページ/オールカラー

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