『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ ライブの時代』 THE BEATLES LIVE ERA 1956-1966
6冊目となるムック『ミュージック・ライフ』では、ドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years』の公開を記念して「ザ・ビートルズ ライブの時代」を大特集。この映画をきっかけにビートルズに初めて触れる方から往年のファンまで、ライブ活動時代の魅力を再発見しめるように編集しました。
巻頭は映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』と、新装発売されたアルバム『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』の情報。映画製作の始まりから完成までを追い、注目点を押さえました。
「ライブの時代」特集のパート1では、1956年11月のクオリー・メン結成から、ビートルズ誕生、レコード・デビューを経て、66年8月29日の最後の公演まで、11年間に及ぶライブ活動を写真や資料をまじえながら1年ごとにふりかえります。マーク・ルイソンの新たな歴史書『ザ・ビートルズ史 誕生(上下巻)』(河出書房新社より2016年11月末発売)によってデビューまでの歴史は大きく書き換えられたため、本書ではその成果も参照しながらまとめています。
パート2では、ビートルズのライブ活動をさまざまなテーマから検証。まず、「書き換えられたビートルズのライブ活動の歴史とライブ活動の研究史について」と題して、広田寛治がビートルズのライブに関する主要な資料やこれまでの研究成果を紹介・整理しています。
ザ・バッド・ボーイズを率いた廣田龍人(リッキー)さんのインタビューでは、日本でもっとも長きにわたって真摯にビートルズ・ナンバーを弾き続けているミュージシャンとしての活動と、そのビートルズ観、ビートルズの圧倒的演奏力について語ってもらいました。
「ライブ時代の記者会見」では、ライブ・ツアー時に世界中で開かれた記者会見の蒐集分析に基づき、ビートルズ自身の言葉で紡ぎ出された知られざる名言の数々をまとめています。映画『EIGHT DAYS A WEEK』には記者会見の映像もしばしば登場しますので、ぜひ参考に。
「セットリストの変遷でたどるビートルズのライブ活動」では、現存する音源や資料を駆使してセットリストを再現、その特徴と変化を分析。
「ライブ時代のファッション」では、ビートルズのライブ・スタイルの変化とともに進化し続けたステージ衣装の変化と特徴を詳細に知ることができます。
「競演者で知るビートルズのライブ活動」では、島乙平さんが蒐集してきた公演プログラムやチケットという一次資料をもとに、ライブ日程から競演者までを再調査してリスト化。今後の研究の基礎資料を提供しています。
「ビートルズがライブ活動で使用した楽器・機材」では、各メンバーが使用した楽器・機材ごとに、その特徴や使われ方を解説しています。
最後の「ザ・ビートルズをテーマにした映画作品」では、10月1日から日本で公開されるノルウェー映画『イエスタデイ(BEATLES)』と、これまでのビートルズを題材とする映画14本を紹介。ビートルズの原曲が使われた『イエスタデイ』のプロデューサーに、ビートルズ愛に満ちた製作秘話などを本書のために明かしてもらいました。
特別付録としてシンコーミュージック特製の写真集が付きます。付録、ライブ特集とも、長谷部宏さんが1966年に撮影した全米ツアーの写真とともにお楽しみください。
【9月29日追記】
この本の告知動画(15秒)がYouTubeのシンコーミュージック公式チャンネルで公開されました。この動画はシブヤテレビジョン(街頭ビジョン)の7ビジョンで放映されます。9月30日(金)の放映時刻は午前9時51分です。
SHINKO MUSIC MOOK
『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ ライブの時代』
2016年9月28日発売
発行:シンコーミュージック・エンタテイメント
本体1,500円
特別付録『ザ・ビートルズU.S.ツアー1966フォト・ブック』(B5/36ページ)
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