フロム・ビーの関係者

  • 広田寛治
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2013年12月

2013年12月20日 (金)

『MUSIC LIFE ポール・マッカートニー特別号』 帰ってきた『ミュージック・ライフ』で来日公演全力レポート

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ポール・マッカートニー来日公演総まとめの特別号のため、休刊した『ミュージック・ライフ』がムックとして帰ってきます。


巻頭グラビアの「ビートルズ ゆく年くる年2013」では、1年間のビートルズ関連の話題をカラー写真でふりかえります。リンゴ・スターもポール・マッカートニーも来日した特別な年でしたが、関係者の来日も多く、ファミリーも活躍しました。


2013年の話題の新作として、ポール・マッカートニー『NEW』とビートルズ『オンエア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』をクロス・レビューで紹介。来日公演後の感想はまた変わっているかもしれませんが、発売後すぐに書かれたものとして読んでくださいね。


さあ、ポール・マッカートニーの「アウト・ゼアー ジャパン・ツアー」特集。公演に行けなかった方も、全体像をつかんで、テーマ別や楽曲別のレビュー、奇跡の体験記、コラム、サウンドチェックのレポートまでお楽しみください。ナンシーさんの誕生パーティのご報告もあるんですよ。本当にたくさんの方にご感想や貴重な写真を提供していただきました。
日本滞在ダイアリーは、ポール来日からの2週間が中心ですが、2012年のロンドン五輪開会式から始まって大相撲九州場所千秋楽まで。


「ポール・マッカートニー日本公演全記録」では、ビートルズと過去3回のソロ・ツアーをふりかえります。
最初に星加ルミ子さん、東郷かおる子さん、長谷部宏さんの鼎談。それぞれの来日公演で『ミュージック・ライフ』はどうかかわったか、ファンはどう見ていたか、ビートルズやウイングスを取材したML名物編集長とソロのポールまでを撮っている写真家に語っていただきました。はからずも雑誌の移り変わりまでしみじみ感じることに…。長谷部さんとリンダ・マッカートニーの交流も、いいお話です。
続く「懐かしの日本公演」はお宝満載でお届け。熱心なファン以外には、これまでのポールのソロ来日公演のことは案外知られていないようなので、知ってもらってね。


そして、ポールと同じ時期にドキュメンタリー映画『愛しのフリーダ』のプロモーションのため来日していたフリーダ・ケリーさんのインタビュー記事。ブライアン・エプスタインに秘書として抜擢され、ビートルズ・ファンクラブの運営を支えていたフリーダさんと、この映画の監督ライアン・ホワイトさんにもお話を聞きました。なお、グラビアのカラー写真でフリーダさんが手にしているのは、ファンクラブ向けのクリスマス・レコードです。


最後に、「パソコン解析で聴くポール・マッカートニー」でアルバム『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』『ラム』『マッカートニーII』を丸裸に。袋とじにすることも考えていましたが、けっきょくしなかったので書店で立ち読みできます。


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ポール来日が決まってからありとあらゆる特集本が出ましたが、公演終了後にここまでまとめた紙の本はほとんどないと思われるので、一度は手に取ってください。


from 淡路和子



シンコー・ミュージック・ムック
『MUSIC LIFE ポール・マッカートニー特別号』 発行:シンコーミュージック・エンタテイメント 2013年12月26日発売
本体1,500円




シンコー・ミュージック・ムック
『MUSIC LIFE ポール・マッカートニー特別号』オンデマンド アマゾン プリント・オン・デマンド 2017年7月3日発売
本体1,800円

2013年12月16日 (月)

大人のロック!特別編集『ザ・ビートルズ サウンド革命の全貌』

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特集本編「サウンド革命の全貌」は、プロローグ、パート1「誰がサウンド革命を準備したのか?」、パート2「サウンド革命の舞台を探る」、パート3「ビートルズのサウンド革命とはなにか?」の4部構成です。
 
なにやら難しそうなタイトルですが、発想(人)・スタジオ・サウンド創り(技術の限界に挑戦)という3つの切り口から、これまであいまいなままに語られてきた「ビートルズのサウンド革命」の実態をわかりやすく整理してみました。
 
プロローグでは、ビートルズを語りはじめたら止まらなくなってしまう杉真理さんと松尾清憲さんのおふたりに、「ビートルズ・マジックに魅せられて」というテーマで、ビートルズの音作りの革新性についてわかりやすく解説していただきました。また、「丘の上の賢者は知っている」(淡路和子)では、アビイ・ロードでビートルズのレコーディングの場を独占取材したふたりの日本人の偉業についてまとめています。
 
パート1「誰がサウンド革命を準備したのか?」(矢吹渉)では、レコーディングで果たしたジョン、ポール、ジョージ、リンゴ、さらにはプロデューサー、エンジニアなどの役割を具体的な作品に即して検証しています。
 
パート2「サウンド革命の舞台を探る」(山川真理)では、アビイ・ロード・スタジオをの3つのスタジオでのレコーディングを中心に、ビートルズが使用したすべてのスタジオについて、そこで録音された作品をあげながら解説しています。
 
パート3「ビートルズのサウンド革命とはなにか?」(矢吹渉)では、アビイ・ロード・スタジオでの録音経験を持つ川原伸司さんと山田ノブマサさんによる「伝統と開発、保守と革新 スタジオでの冒険の日々」と題し、ビートルズのサウンド革命の内実を分かりやすく解説してもらいました。そして、機材の変化、さらにはビートルズがバンドの枠組みをこえてサウンド革命に挑戦して行く姿を、イラストなどを交えながら時代を追って分かりやすく整理しています。
 
ほかに「ビートルズ・マジックを聴く」という4つのコラム(木屋もとみさん)もあって、そこでは「分析」ではなく「感性」から、ビートルズの楽曲がくれる感動や喜びに潜むビートルズ・マジックが浮き彫りにされています。
 
私はプロローグで、「ビートルズ革命の両輪としてのサウンド革命と社会革命」というテーマで、ビートルズ革命のなかでサウンド革命の占める位置について少し考えてみました。とても大きなテーマなので、今後も考えていきたいと思います。
 
ほかにも関連特集として、Vol.2が発売されたばかりのBBCラジオ音源を検証した特集が巻頭を飾っています。このアルバムの注目ポント、BBC録音のトリビア、カバー曲分析、番組解説、おしゃべり分析から音源発掘史まで多彩な内容です。

また、かつて『大人のロック!』に掲載された関連する2本の特集(「ビートルズ・ソングの謎」「70年代ソロ・ソング対決」)も掲載されています。
 
文/広田寛治

大人のロック!特別編集『ザ・ビートルズ サウンド革命の全貌』
発行:日経BP社
2013 年12月16日発売
本体1,200円

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