フロム・ビーの関係者

  • 広田寛治
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2013年10月21日 (月)

世界一のスタジオ、音楽革命の聖地『アビイ・ロード・スタジオ』 ビジュアル読本発売

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アビイ・ロード・スタジオ
ビートルズに関心がなくとも、音楽ファンならだれもが訪れてみたい世界一有名なスタジオだ。


クラシック、映画音楽、ミュージカル、ジャズ、ロックからコメディ、さらには歴史に残る演説まで。このスタジオから生まれた歴史的作品や名作は数えきれないほどある。
だが、このスタジオが「アビイ・ロード」の名前で呼ばれるようになり、世界一と称されるようになったのは、ビートルズのアルバム『アビイ・ロード』が発売されてからのことだ。それ以前はごく普通にEMIスタジオと呼ばれていた。つまり、このスタジオの実質的な名付け親は、ビートルズであり、さらに言えば、そのアルバム・タイトルとジャケット写真のアイデアを考えたポール・マッカートニーということになる。
どう転んでも、アビイ・ロード・スタジオの栄光の歴史は、ビートルズ抜きに語ることはできないのだ。


とはいえ、ビートルズの成功もまた、EMIのアビイ・ロード・スタジオ抜きにはありえなかったことだ。
音を記録に残すという発明家・技術者の長い苦闘を経て、このスタジオで創意工夫に満ちたレコーディング技術が培われ、このスタジオを支えてきた技術者やエンジニアやプロデューサーの手によって常に世界の最先端であり続けるための努力が続けられ、その流れの中で初めてビートルズが今日の音楽の礎となるサウンド革命を成し遂げることができたのだ。
どう転んでも、ビートルズの栄光の歴史もまたアビイ・ロード・スタジオを抜きに語ることはできないのだ。


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ビートルズが主役の出版物はこれまでにも世界中で数えきれないほど出されているが、本書は、音楽革命の聖地であり、現代音楽の礎を築いた世界一のスタジオの全貌を描いた「スタジオが主役」の初めての決定版ビジュアル読本だ。一般の人は、そのなかには入ることの許されない「魔法の世界」「不思議の国」の扉が、いま開かれ、いまその全貌がその歴史とともに公開されることになったのだ。そこでレコーディングしたアーティストたちの記録から、スタジオ内部のようす、さらにはそこで使用されてきたさまざまな録音機材が、600枚を超える写真と解説によって、大型のLPサイズの豪華本におさめられている。


本書『アビイ・ロード・スタジオ』によって、ビートルズに始まるロック革命・音楽革命の聖地の全貌を知ることが、ビートルズによるサウンド革命、さらには現代の音楽に連なる音楽革命の全貌をより深く理解するための不可欠な知識を与えてくれることは間違いない。(広田寛治)


『アビイ・ロード・スタジオ』

アリステア・ローレンス/著 
サー・ジョージ・マーティン/序文
山川真理、吉野由樹、松田ようこ/訳 
川原伸司、山田ノブマサ、広田寛治/監修
河出書房新社 2013年11月発売
本体9,500円

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