フロム・ビーの関係者

  • 広田寛治
    これまでの仕事や現在の研究テーマに関する情報をまとめていきます。
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フロム・ビー関係の本

2018年7月 4日 (水)

『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ 1980年代の蘇生』 All Those Years Ago

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2018年7月9日、ムック版『ミュージック・ライフ(MUSIC LIFE)』の記念すべき第10号が発売されます。

テーマは「ザ・ビートルズ 1980年代の蘇生」
今なお現役バンドに勝るとも劣らぬ活動を続ける伝説のビートルズ。現在も続く「ビートルズ史」にとって、1980年代は大転換期でした。この10年間にビートルズは伝説となり、新たな生命を授かり、蘇生して新たな歩みを続け今日に至っています。

本書では、「ビートルズ史」という視点から、80年代のビートルズ物語とソロ活動を再検証、ビートルズ伝説がいかにして生まれ、ビートルズがいかにして蘇生したのか、そしてメンバーによるビートルズ伝承活動がどのように始まったのか、その道程を描いています。

本書を通じて80年代の10年間に起きた個々のソロ活動やビートルズをめぐるさまざまな出来事が、総体としてビートルズ伝説を生み、ビートルズを蘇生させ、それが今日まで続いていることを、大きな流れとしてつかんでいただければ幸いです。

特集は大きく3つのパートで構成されています。
oneビートルズ伝説の誕生1980-1984
1980年から84年まで5年間は、ビートルズ伝説が誕生した時期。ジョンの死、ウイングスの解散、デビュー20周年など記念日でのビートルズ人気再燃、ビートルズの未発表音源の発掘などを通じて、ビートル伝説が確固としたものになっていきます。ソロ活動も、ライバル時代から協力時代へと変化し、メンバーそれぞれがみずからの活動のなかにビートルズ時代を位置付けようとする努力が始まります。

twoビートルズの蘇生1985-1989
1985年から89年までの5年間は、伝説のビートルズが現役のバンドであるかのように蘇生した時期。ロックンロール誕生から30年以上を経て、ロック・シーンを新時代に導いた存在としてのビートルズが再評価・顕彰される時代になりました。ビートルズをめぐる権利関係も解決へ向かい、デジタル時代が到来し、ビートルズの音源が統一されてCD化の開始によって、ビートルズが新たなファンを獲得するなか、伝説のビートルズとして蘇生します。ソロ活動にもビートルズ的なものを取り入れるようになり、メンバー4人がそれぞれのやり方で、あたかも伝道師であるかのようにビートルズを中心としたライブ活動を開始します。

three1980年代ビートルズ年鑑
1980年代のビートルズとメンバーのソロ活動を、1年ごとに4ページを使って、事件簿、年譜、作品の3点から整理。10年間の足跡を便利な年鑑形式で一覧できるようにしています。

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巻頭の情報ページでは、6月25日にまでに得られた情報をもとに、ポール・マッカートニーの新曲とニュー・アルバム『エジプト・ステーション』に関連する情報を整理しています。

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SHINKO MUSIC MOOK
『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ 1980年代の蘇生』
2018年7月9日発売
発行:シンコーミュージック・エンタテイメント
本体1,400円+消費税

2018年6月18日 (月)

発掘!来日写真集付き『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ日本公演1966 特別版』

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2016年発売の日本公演特集ムックが小冊子付きの『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ日本公演1966 特別版』として2018年6月18日に発売されました。

付録の小冊子(A5判20ページ)は最近発見された阿部克自(K. Abe)さんの撮影によるビートルズ来日時の写真集です。

本誌の本文ページの紙も変わりました。
巻末の関連情報のページは設けず、関連書籍の広告に差し替えとなっています。

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【重版出来!7月9日追記】

今回発掘された写真については、6月12日の『読売新聞』朝刊と『日刊スポーツ』『ミュージックライフ・クラブ』、6月16日にNHKニュース、6月23日の『読売新聞』朝刊(2度目)、7月3日発売の『週刊アサヒ芸能』で取り上げられました。

故阿部克自さんはジャズ・ミュージシャンを撮っていた写真家で、このたび写真を発見したご遺族にはビートルズを撮影したことさえ明かしていませんでした。海外の通信社や特派員協会または空港からの依頼で撮影し使われなかったものが手もとに残っていたことが予想されますが、今となっては確かめるすべはありません。もしかしたら本誌の表紙や誌面に載せた通信社の写真に阿部さん撮影の写真が含まれているのかもしれません。

発掘された写真は空港到着時と公演初日と7月2日の最終公演です。全59点ありますが、これらだけでは1冊の本にはならないので、掲載にふさわしい場所として『ミュージック・ライフ』の日本公演号が選ばれ、付録を作ることになったのです。

小冊子の写真集は2点だけあるカラー写真を表紙と裏表紙に使い、本文ページに白黒の28点を掲載しています。ドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years』のため日本の記録資料を調査した小川修身さんとフロム・ビーの広田寛治が、今回発見された写真の意義などについて語る記事も載せました。

そして、発売と同時に重版が決定し、第2版はすでにできています。

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SHINKO MUSIC MOOK
『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ日本公演1966 特別版』
2018年6月18日発売
発行:シンコーミュージック・エンタテイメント
本体1,800円+消費税(小冊子付き)

2018年2月26日 (月)

『MUSIC LIFE ジョンとヨーコのバラッド』 愛の軌跡と愛の歌

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シンコー・ミュージック・ムック『ミュージック・ライフ』の最新号が3月6日に発売となります。今号の特集は「ジョンとヨーコのバラッド」。ビートルズ・ナンバー「The Ballad Of John & Yoko」の邦題は「ジョンとヨーコのバラード」ですが、この本のタイトルは「ジョンとヨーコのバラッド」です。あまりに時代を先取りしすぎていたがゆえに理解されることのなかった数々の二人の作品と活動を現在の視点から再評価します。

オノ・ヨーコの誕生、ジョン・レノンの誕生、二人の出会いから現在まで年代を追って9期に分け、写真と発言、年譜、テーマを設けた読み物、アルバム(ソロ、共作)や本などの作品解説、「ジョンとヨーコの叙事詩」と題した名曲解説で軌跡をたどりました。写真には、1968年や1977年に長谷部宏さんが『ミュージック・ライフ』のために撮影したものもあります。

ジョンとヨーコが共作を始め、アート作品を世に問うようになってから50年。再評価と書きましたが、私たちはまだジョン&ヨーコを知りはじめたばかりだと感じました。これからジョンとヨーコの作品に出会う若い人たちにも、ぜひ手に取ってほしいと思います。

特集の前に、リンゴ・スター最新ロング・インタビューも掲載。2017年にアルバム『ギヴ・モア・ラヴ』を発表するにあたって語った記事の翻訳です。一部は『ビッグイシュー日本版』2017年11月15日号に掲載されましたが、実際はもっと長いテキストなので、ぜひどちらも買ってください。『ミュージック・ライフ』にはリンゴの語りだけでなく、関係者(ジョージ・マーティン、ジェフ・エメリック、エリック・カルメン、スティーヴ・ルカサー、グレッグ・ローリー、ジョン・ウェイト、カシム・サルトン)がリンゴを語るコラムも含めてすべて掲載しています。

巻頭は「写真で振り返る2017年のビートルズ」。来日したパティ・ボイドの初公開写真も掲載することができました。ウィメンズ・マーチに2年連続で参加したヨーコは2018年の写真を紹介。リンゴの2017年の写真はインタビュー記事にも載せています。

巻末の「ザ・ビートルズ年鑑」では、2017年のビートルズを写真とデータで総括しています。関連アルバムは全部が収まりきらないほど盛りだくさんでした。

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SHINKO MUSIC MOOK
『MUSIC LIFE ジョンとヨーコのバラッド』
2018年3月6日発売
発行/シンコーミュージック・エンタテイメント
本体1,400円

2017年11月27日 (月)

大人のロック!編『ザ・ビートルズ 源流と進化』 ビートルズ進化論への試み

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大人のロック!編『ザ・ビートルズ 源流と進化』が11月29日に発売されます。今回のテーマ「源流と進化」は、ビートルズの源流を辿りながら、そこからビートルの進化の謎に迫ろうとするもので、壮大なビートルズ進化論の新たな試みの1ページ目です。

2度のサウンド革命を「源流」と「進化」の相互作用の中で検証
ポピュラー音楽の歴史のなかにビートルズを位置付けると、1962年10月のレコード・デビュー期と1967年のサージェント・ペパー期の2度にわたって、世界的規模でサウンド革命を達成していたことがわかります。今回は、その2度のサウンド革命を、その「源流」との関連を軸にビートルズがいかにグループやサウンドを進化させたのかを軸に描いています。

oneザ・ビートルズ サウンドの源流
パート1では、レコード・デビューまでにビートルズがどのような音楽に影響を受けてみずからのサウンドを完成させたのかを、ビートルズの成長物語とともに描いてみました。ビートルズのデビューまでの歴史は、マーク・ルイソンの『ザ・ビートルズ史 誕生』で大きく書き換えられましたが、その内容があまりにも多岐にわたることもあって、何がどう変わったのかがわかりにくく、事実誤認された旧説が今もマスコミなどでは流布されています。そんな現状を少しでも改善すべく、今回はビートルズの源流に焦点を当て、ルイソンが検証した数多くの新事実を踏まえながら、そこからビートルズがいかに進化していったのかを4期に分けて、具体的事実にもとづいて描きました。

twoザ・ビートルズ・サウンドの進化とロックの黄金時代
パート2前半「ザ・ビートルズ・サウンドの進化1962−70」では、レコード・デビューを果たしたビートルズが、どんなアーティストのサウンドを新たな「源流」として取り入れ、レコーディング技術が急速に進歩するなかで、みずからのサウンドをいかに「進化」させ、そこから『サージェント・ペパー』に象徴される2度目のサウンド革命を達成し、さらなるサウンドの革新へと新たな歩みを始めたのかを、6期に区分して検証しました。

パート2後半「ザ・ビートルズとロックの黄金時代1967」の前半では、『サージェント・ペパー』の制作の背景・受容(川原伸司さんの回想)、ビニール盤からCD、リマスターからリミックスへと、半世紀に及ぶ音源の改変・変化の検証、それら旧音源と最新リミックスの聴き比べ(カンケさん)、さらには「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」という名曲の詳細な制作過程の分析(野咲良さん)まで、多様な魅力を解明しています。
さらに、『ペパー』に続く「愛こそはすべて」と『アワ・ワールド』の知られざる事実の掘り起こし、『マジカル・ミステリー・ツアー』の再評価やメイキングの解明にも挑んでいます。

関連する楽しいコラムも満載
テーマに関連する楽しいコラムも満載です。
この1年間ビートルズを盛り上げてくれた『ペパー』関連では、Pepper art と題して、きり絵作家・横倉絹枝さんの関連作品集、本物の寿司職人・中川弘之さん熱演の架空の寿司屋によるペパー寿司、パパー軍曹のカバー集やパロディの世界など。楽しさ満開です。
源流と進化からはnow&thenのテーマで、森川欣信さんが語るクオリーメンの60年、リンゴのドラムから見えてくるサウンド革命。
そして今回の名曲随想は、源流と進化の詰まったアルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』からの5曲が登場しています。
本編と合わせてお楽しみください。

日経BPムック
大人のロック!編『ザ・ビートルズ 源流と進化』
発行:日経BP社
2017年11月29日発売
本体価格1,600円


2017年7月 4日 (火)

『MUSIC LIFE サージェント・ペパー・エディション』 ポール・マッカートニー日本公演2017特集も

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7月12日発売の『MUSIC LIFE サージェント・ペパー・エディション』は、世界中で大きな話題となっている『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』50周年と、2017年4月に行なわれたポール・マッカートニーの「ワン・オン・ワン ジャパン・ツアー2017」の二大特集です。

第1特集では、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド50年史」と題して、前半では50周年記念盤発売で盛り上がる世界のようすと、『ペパー』誕生の瞬間から50周年記念盤発売までの『ペパー』の歩みとさまざまな記録を、写真を交えながら振り返ります。

ほかにも、50年前に日本で『ペパー』がいかに受け入れられたのか。さらにはメンバー4人の発言を振り返りながら『ペパー』神話がいかにして生まれ、変化してきたのかなども検証。さらには、日本盤帯の50年史、ペパー・音楽アイテム大集合、全高音質盤の紹介、衣装誕生秘話、収録曲の魅力を文字で表現する「音のからくり絵巻」など、多彩な内容でお届けします。
ライブ活動停止後の4人の写真で雑誌・書籍に使えるものは非常に限られていますが、ビートルズ・マンスリーの秘蔵写真をまとめた『LOOKING THROUGH YOU ザ・ビートルズ写真集』所収の写真を5点掲載することができました。

そして、『パパー』特集後半は、50周年記念盤を最先端の研究者の耳で徹底検証した世界最速のレポートです。リマスター盤、アウトテイク、ハイレゾ&5.1サラウンド、映像と4つのテーマでたっぷり26ページを使って分析しています。サウンド研究派大注目の特集です。

第2特集では、「ポール・マッカートニー日本公演2017の記録」と題して、ポールの「ワン・オン・ワン ジャパン・ツアー2017」を特集しています。

星加ルミ子さんの鑑賞記をはじめ、恒例となった「ツアー日記」や「武道館レポート」「東京ドーム3日間レポート」などのほか、ポールがコンサートで送った数々のメッセージ、演奏曲、ウイングス色の変化などからの検証、サウンドチェック参戦記、ファンの声など、2013年、2015年に続き、2017年のツアーもさまざまな視点から記録しています。

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SHINKO MUSIC MOOK
『MUSIC LIFE サージェント・ペパー・エディション』
2017年7月12日発売
発行/シンコーミュージック・エンタテイメント
本体1,400円

2017年6月13日 (火)

文藝別冊『キャロル・キング』 心に響く音楽を紡ぎ続けるシンガー・ソングライターの半生と音楽活動のすべて

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1960年代にすでにソングライターとして一時代を築き、70年代からはシンガー・ソングライターとして時代の先端を駆け抜け、21世紀に入っても輝かしい成功を収め続けているキャロル・キング。現代のポップ・ミュージック、シンガー・ソングライターの祖として、その評価はますます高まっています。その作品と人生をまとめ、魅力を語り尽くすムック、文藝別冊『キャロル・キング』が発売となりました。

巻頭グラビアではキャロルの『つづれおり』期から2016年のハイド・パーク公演まで、16ページを使ってカラー写真でたどります。第3章にある「すごいぞ! キャロル・キング」の証拠的な面もあります。

第1章は「キャロルを語る」。キャロルの参加を得てデビュー・アルバムをLAでレコーディングした五輪真弓さん。ゴフィン&キングから曲作りにも影響を受けているという伊藤銀次さん。そして、キャロルの歌を通じて海の向こうの動きを感じ取り勇気づけられたという作家の落合恵子さん。お三方がそれぞれキャロルの音楽との接点から魅力を語ります。

第2章は「キャロル・キングの半生」。その足跡を10の時代に区切り、音楽シーンに残した記録や音楽作品の全貌を写真で概観します。年譜は巻末に掲載。

第3章「探求」では、キャロルの音楽の魅力を5つのテーマで解説。キャロルのルーツとなった音楽は、キャロル自伝を翻訳しながら本に登場する曲の音源を集めていたという松田ようこさんが執筆。続いてキャロルとビートルズ、アメリカン・ポップスの歴史、日本、そして記録をもとに功績を検証する「すごいぞ! キャロル・キング」です。

第4章は「名曲物語」。作曲家時代の各時代の代表曲の収録盤や、自作自演時代のベスト盤を紹介しつつ、15曲をそれぞれ掘り下げて紹介しています。前半「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」「ロコモーション」「ナチュラル・ウーマン」などの執筆は小川真一さん。後半「イッツ・トゥー・レイト」「君の友だち」「ラヴ・メイクス・ザ・ワールド」などの執筆は天辰保文さん。

第5章「作品」では、キャロル・キングの全オリジナル・アルバムとライブ・アルバムを解説。執筆は金澤寿和さんと渡辺亨さん。トリビュート・アルバムや、映像作品、ミュージカル『ビューティフル』も紹介しています。

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キャロルは2012年に『キャロル・キング自伝 ナチュラル・ウーマン』を発表。翌年にはその自伝をもとにしたミュージカル『ビューティフル』が幕を開けました。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞を受賞し、オリジナル・キャストのアルバムはグラミー賞を獲得し、ブロードウェイとロンドンでロングランを続けています。全米ツアー、全英ツアーに続き、2017年7月26日〜8月26日には日本キャストによって上演されます。

文藝別冊『キャロル・キング』
2017年6月13日発売
発行:河出書房新社
本体1,300円
A5判、192ページ


2017年3月25日 (土)

『MUSIC LIFE 1970年代ビートルズ物語』 4人とも活躍していた70年代のソロ活動とビートルズ

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3月29日発売のシンコー・ミュージック・ムック『ミュージック・ライフ』の特集は「1970年代ビートルズ物語」。1970年から79年までのビートルズにかかわる動きと、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターのソロ活動を総まとめしました。タイトルはリンゴのソロ曲「Early 1970」の邦題に由来しています。

ビートルズはいつ解散したのかを考えるだけでも興味深いお題なのですが、1960年代から徐々に始まっていったソロ活動から特集は始まります。「4人はライバル」と題して4人のヒット曲やライブを比較検証し、「4人の交流・交友史」でメンバー同士の結びつきを示し、テーマ別研究で音楽シーン、ステージ衣装、日本における受容を掘り下げています。そして、これまでの「ビートルズ年鑑」で掲載してきた事件簿・年譜と作品ガイドを、1970年代の各年で作りました(カキマシタ〜)。

巻頭に、4月に来日するポール・マッカートニーの公演情報を4ページ。2016年のワン・オン・ワン・ツアーおよびデザート・トリップ・フェスの写真を載せています。

2016年はリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドが日本にやって来ました。6ページにわたり、NHKホール公演の写真とともに、公演のレビューと、フロム・ビーのメール・マガジン「ビーメール」で募集した投稿を掲載しました。

続いて、ポールとリンゴ以外にも多数あった2016年のビートルズ関連の話題を写真で振り返っています。

巻末には「ビートルズ年鑑」の2016年版もあります。
日本では『ザ・ビートルズ史 誕生』の出版という大きな話題がありました。その著者マーク・ルイソンに独占インタビューしました。日本のことを聞いたら、ルイソンさんからルミコ・ホシカや『ミュージック・ライフ』のことを話しはじめて、感激!書評は野咲良さんに寄せてもらいました。

2016年に日本でもロングラン上映となったドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK』。その企画にあたり映像調査に尽力した小川修身さんに、秘話を初めて明かしてもらいました。このお話を読んだらまた、DVDやブルーレイでこの映画を味わってください。

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シンコー・ミュージック・ムック
『MUSIC LIFE 1970年代ビートルズ物語』
2017年3月29日発売
発行/シンコーミュージック・エンタテイメント
本体1,400円

2016年12月15日 (木)

大人のロック!編『ザ・ビートルズ神話』 書き換えられた15のビートルズ神話

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2016年をしめくくる『大人のロック!』ムックは、3本の特集を通じて、ビートルズのプロジェクト、世界のビートルズ研究の最前線、日本のビートルズ受容を考える一冊です。

マーク・ルイソンの著書『ザ・ビートルズ史 誕生』の日本版が発売されましたが、この登場によって、これまで語り継がれてきたビートルズ神話はいかに書き直されたのでしょうか。プロローグとして、日本版発売にあたってのルイソンのインタビューを掲載しています。曰く「ただ事実に忠実に歴史を書いただけで、神話を書き換えようとしたわけではない」
そしてパート1「ザ・ビートルズ神話」で、15のテーマを設定して紹介しています(目次参照)。『ザ・ビートルズ史 誕生』は1962年までですが、ここではそれ以降の神話もとりあげています。

パート2「ライブ映画プロジェクトの全貌」では、47年ぶりの公式ドキュメンタリー映画とハリウッド・ボウルのライブ盤の発売という形で結実したプロジェクトの全貌を紹介し、その作品の見どころと聴きどころをマニアックに解説。映画『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK』の企画立案から尽力したマシュー・ホワイトさんのインタビュー、字幕を監修したピーター・ホンマさんからの寄稿もぜひ読んでください。プレミアに出席したリンゴ・スターとポール・マッカートニーの写真も載せました。

パート3「日本人はビートルズをどう歌ってきたのか」では、カバー50年史に名を刻む300組のミュージシャンを紹介。ビートルズのカバー・バージョンを収集してきた矢田部正昭さんによる検証です。日本公演50周年を迎えた日本でのカバー受容の歴史を織り交ぜながら、その全体像を関連未公開写真などとともに描きます。

好評の「名曲随想」は木屋もとみさんのビートルズ・ソング・エッセイ。「ビートルズが見た日本」は福岡耕造さんがビートルズ来日時に4人のたどった道や場所を写真でたどるフォト・エッセイで、日本武道館の内部など貴重な記録です。

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日経BPムック 大人のロック!編
『ザ・ビートルズ神話』
2016年12月16日発売
発行:日経BP社
本体1,600円
A4変型/148ページ/オールカラー

2016年12月14日 (水)

マーク・ルイソン著『ザ・ビートルズ史 誕生』 壮大な歴史書の三部作、その第一部が日本版に

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ビートルズ研究の第一人者マーク・ルイソンが25年の歳月をかけて執筆中の歴史書、その第1弾いよいよ日本版として刊行開始となりました。本国イギリスで『ALL THESE YEARS – TUNE IN』が発売されたのは2013年、日本版は『ザ・ビートルズ史 誕生』のタイトルで上下巻が発売されています。

fullmoon完成まで25年という三部構成の壮大な歴史書、その第一部
これはルイソン渾身のライフワークである三部作の第一部です。家系をたどって1849年から、ビートルズがレコード・デビューした1962年までが書かれています。現時点では、第二部(1963年から66年)は2020年に、第三部(1966年から70年)は2028年に脱稿の予定です。

fullmoonまったく新しい事実検証に基づく客観的なビートルズ史
ビートルズ史を構成する数多くの出会いや事件を、徹底した事実検証により次々と真相を解明、それらをビートルズ誕生という壮大な奇跡の物語のなかに位置づけた歴史書です。あらゆる検閲、後知恵、虚飾、推量を排し、事実のみに基づく中立的で客観的なまったく新しいビートルズ史が誕生しました。

fullmoon語り継がれてきたビートルズ神話を覆し、主観的な言説を排除
これまで語り継がれてきたビートルズ神話や伝説の数々が新たな事実として提示され、ビートルズ史が次々と塗り替えられていきます。現役世代の常識を覆し、主観的な言説に満ちた回想録に惑わされてきた後追い世代のマニアを驚嘆させます。

fullmoon本書第一部(上下巻)ではビートルズ誕生を描く
ルイソンが10年の歳月をかけて完成した第一部は、メンバーの誕生前(100年前に遡る4人の祖先誕生)から、ビートルズがレコード・デビューを果たし成功への手応えを感じはじめた1962年の大晦日までを描いています。そのボリュームは上下巻で合計1650ページ以上におよびます。

fullmoon250人以上にのぼる有名無名の関係者を取材
著者自身が行なったビートルズと密接にかかわる人物へのインタビューや取材は、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンらビートルズのメンバー、ジョージ・マーティン、ニール・アスピノールらを含め、250人以上。さらに、伝記『ビートルズ』の著者ハンター・デイヴィス、広報担当だったトニー・バーロウ、リバプールのラジオMCであるスペンサー・リーらが所有する当時のインタビューや資料など、埋もれていた関係者のインタビューや取材記事や資料なども利用できるものはすべてチェック。

fullmoon利用しうるすべての一次資料を徹底的に調査
第一部の執筆のため調査に訪れた施設(レコード会社、ラジオ・テレビ局、図書館や博物館など)は、メンバーの故郷リバプールやロンドンなど英国内23か所、ドイツ、アメリカ8か所にのぼり、利用しうるすべての形態の一次資料(書簡、契約書、写真、音源など)を調査。また、世界中のコレクターやビートルズ研究者200人以上から寄せられた一次資料や情報も活用されています。

fullmoon調査の過程で発見された未公開写真を含む貴重な図版53点も
家族写真、小学校時代の集合写真、音楽を始めた頃の写真、ビートルズと出会う前に活躍していたブライアン・エプスタインやジョージ・マーティンの写真、クオリー・メン時代の写真、ハンブルク時代の写真、リバプールでトップの人気を得たデビュー前後の写真など、貴重なカラー写真4点を含む50点の写真と資料3点を掲載。

上下巻を通じて、とりわけビートルズのメンバーの新しい音楽との出会いと音楽的成長に焦点が当てられています。ビートルズ誕生物語が神話から歴史へ!

  

『ザ・ビートルズ史 誕生(上)』
『ザ・ビートルズ史 誕生(下)』
マーク・ルイソン著
山川真理、吉野由樹、松田ようこ訳
発行:河出書房新社
2016年12月2日発売
各巻本体4,900円

  

2016年9月21日 (水)

『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ ライブの時代』 THE BEATLES LIVE ERA 1956-1966

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6冊目となるムック『ミュージック・ライフ』では、ドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years』の公開を記念して「ザ・ビートルズ ライブの時代」を大特集。この映画をきっかけにビートルズに初めて触れる方から往年のファンまで、ライブ活動時代の魅力を再発見しめるように編集しました。

巻頭は映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』と、新装発売されたアルバム『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』の情報。映画製作の始まりから完成までを追い、注目点を押さえました。

「ライブの時代」特集のパート1では、1956年11月のクオリー・メン結成から、ビートルズ誕生、レコード・デビューを経て、66年8月29日の最後の公演まで、11年間に及ぶライブ活動を写真や資料をまじえながら1年ごとにふりかえります。マーク・ルイソンの新たな歴史書『ザ・ビートルズ史 誕生(上下巻)』(河出書房新社より2016年11月末発売)によってデビューまでの歴史は大きく書き換えられたため、本書ではその成果も参照しながらまとめています。

パート2では、ビートルズのライブ活動をさまざまなテーマから検証。まず、「書き換えられたビートルズのライブ活動の歴史とライブ活動の研究史について」と題して、広田寛治がビートルズのライブに関する主要な資料やこれまでの研究成果を紹介・整理しています。

ザ・バッド・ボーイズを率いた廣田龍人(リッキー)さんのインタビューでは、日本でもっとも長きにわたって真摯にビートルズ・ナンバーを弾き続けているミュージシャンとしての活動と、そのビートルズ観、ビートルズの圧倒的演奏力について語ってもらいました。

「ライブ時代の記者会見」では、ライブ・ツアー時に世界中で開かれた記者会見の蒐集分析に基づき、ビートルズ自身の言葉で紡ぎ出された知られざる名言の数々をまとめています。映画『EIGHT DAYS A WEEK』には記者会見の映像もしばしば登場しますので、ぜひ参考に。
「セットリストの変遷でたどるビートルズのライブ活動」では、現存する音源や資料を駆使してセットリストを再現、その特徴と変化を分析。
「ライブ時代のファッション」では、ビートルズのライブ・スタイルの変化とともに進化し続けたステージ衣装の変化と特徴を詳細に知ることができます。
「競演者で知るビートルズのライブ活動」では、島乙平さんが蒐集してきた公演プログラムやチケットという一次資料をもとに、ライブ日程から競演者までを再調査してリスト化。今後の研究の基礎資料を提供しています。
「ビートルズがライブ活動で使用した楽器・機材」では、各メンバーが使用した楽器・機材ごとに、その特徴や使われ方を解説しています。

最後の「ザ・ビートルズをテーマにした映画作品」では、10月1日から日本で公開されるノルウェー映画『イエスタデイ(BEATLES)』と、これまでのビートルズを題材とする映画14本を紹介。ビートルズの原曲が使われた『イエスタデイ』のプロデューサーに、ビートルズ愛に満ちた製作秘話などを本書のために明かしてもらいました。

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特別付録としてシンコーミュージック特製の写真集が付きます。付録、ライブ特集とも、長谷部宏さんが1966年に撮影した全米ツアーの写真とともにお楽しみください。

【9月29日追記】

この本の告知動画(15秒)がYouTubeのシンコーミュージック公式チャンネルで公開されました。この動画はシブヤテレビジョン(街頭ビジョン)の7ビジョンで放映されます。9月30日(金)の放映時刻は午前9時51分です。

SHINKO MUSIC MOOK
『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ ライブの時代』
2016年9月28日発売
発行:シンコーミュージック・エンタテイメント
本体1,500円
特別付録『ザ・ビートルズU.S.ツアー1966フォト・ブック』(B5/36ページ)

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